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新百姓 第一号 「水をのむ」

3,150円

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2023年 一般社団法人新百姓 B5変形 ソフトカバー 250ページ  ----------- 【出版社より】 システムに封じられた人間の創造性の解放を促す雑誌です。効率や規模の拡大を最優先に追求する経済のあり方、人間一人ひとりがそれに従順であるように求められる巨大な社会システム。そういったものに疑問を持ち、新しい生き方を探究している人たちの問いと実践の物語を編み込んでお届けします。 ----------- 【またたび文庫の感想文】 前回、前々回と インディペンデント雑誌のベテラン・スペクテイター(1999年創刊)をご紹介。 この流れで 期待の大型新人「新百姓」が届きました! 昨年11月発行の第0号「問う」は 全国の独立系書店で話題を呼んだ。 限定888冊が半年足らずで完売してしまったのだそう。 またたび文庫でも5冊仕入れてすぐに捌けてしまい。 都会・田舎とわず求められているコンテンツなのだなと実感した。 * 待望の第一号は「水をのむ」。 生命維持に不可欠な水。 私たちは主に水道やペットボトルを通じ、水にアクセスする。 田舎に行けば湧水が汲めるけど、 普通、自分の力で「水をのむ」ことはできない。 本当に、そうなの? そんな問いからはじまった本特集は4つの視点でなりたつ。 1. 文明・物語 ー 人にとっての水とは 2. デザイン・科学 ー 「水をのむ」営みを誰もがDIYできるのか 3. 調和・喜び・からだ ー 普段の「水をのむ」行為を、どうたのしむか 4. 道具・知恵 ー 「水をのむ」をこの手でつくりだせるか 探検家の関野吉晴、人類学者の中沢新一、霊長類学者の山極壽一 小型水循環器「WOTA」開発・創業の北川力、福井県大野の水に惚れ込んだモモンガコーヒー店主・牧野俊博。京都・南丹市で自給自足の暮らしを営む小濱さん一家。 「水」を媒介に 人間の歴史、未来指向のテクノロジー、今ここにある生活を楽しむ可能性を探る。読みごたえ☆☆☆。 * 個人的に面白く読んだのは「WOTA」北川さんのインタビュー。 編集人のおぼけんさん、いーさんとは長い付きあいとのことで 本音ベースの対話が気持ち良い。 「社会課題解決」に対する違和感についての言葉が印象的だった。 ”水のことをやろうとすると、みんな勝手に「地球問題解決の救世主!」みたいな感じで接してくるんですよ。うっせぇ!って思いますよね(笑)。「お前がやれ」と思って。”(p111) 「水問題」を一挙に解決する、スゴい技術を作りたいのではない。 誰でも飲み水を作れる小さな技術をオープンソース化する。 その上で、「自分でできるので、どうぞやってください!」という。 問題と騒いで終わりなマスメディアや世間に対する、実のある提言でもある。 新百姓というメディア自体も 「自分でつくる」実験精神や創造の喜びを伝えている。 形は違えども、お互いに深く共感しあっている盟友なんだろうなぁ。 * 個人的にすばらしいと思うコンテンツには 一貫性と広がりが両立している。 作り手の人生経験、コンテンツ、流通する場所に 一貫した精神性の流れが見える。 受け手自身がコンテンツの核となる部分を再解釈し、活用できる。そんな広がりがある。 素敵なものに出会えると鼓舞される。 ぜひ!

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