

郡司 芽久 著
NHK出版 2022年
四六判 224ページ
【出版社より】
高血圧なキリンの心臓、物をつかみにくい猫の手……生き物に「ざんねんな進化」はない!
ヒトとキリンは似ている動物? 見た目はまったく違うけれど、じつは骨格の構造や赤ちゃんの育て方など共通点も多くある。
似ている部分に注目すると、複雑な進化の仕組みを理解しやすくなる。
生き物の成り立ちを知るうえで「比較」は最も重要なのだ。
手足、首、皮膚、心臓など8つの器官を通して、さまざまな動物の体に刻まれた進化の歴史をひも解く。
「キリン博士」こと人気解剖学者によるユニークな進化の話!
ヒトとは異なる環境に適応してきた動物たちの体には、ヒトとは異なる〝進化のかたち〞が刻まれている。
心臓や腎臓といった同一の器官であっても、動物ごとに構造や機能がまったく違うこともある。思わず感嘆の声が漏れてしまうほどエレガントで美しい仕組みもあれば、「そんなことで大丈夫なの?」と心配してしまうような大ざっぱな構造もある。
優劣があるわけではなく、どちらの進化にも、それぞれの味わいがある。
さまざまな動物たちの進化の歴史の物語を、存分に楽しんでいただきたい。