

竹村登
2020年 工作舎
新書判 172ページ 並製
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【またたび文庫の感想文】
人口減少社会における、都市機能のデザインについて、日建設計総合研究所の竹村氏がまとめた一冊を紹介。
おもに30 〜50万人規模の地方都市についての事例がふんだんに掲載されている。
中心街となる駅前にどんな動線をデザインするか?
ひとつの手法としてあるのは、「地元らしさ」をわかりやすく提示する場づくりである。
兵庫県姫路では、姫路城を眺望できるデッキを併設した、駅前広場が整備されている。
また、旭川駅には、地場産業である北海道産材の木材を使った家具が置かれ、行き交う人びとの憩いの場となっている。
駅こそ、その土地らしさを感じるひとつのコンテンツだと考えると、見方が増えておもしろいのかも。
新書で読みやすくまとまっている一冊です。ぜひ!