



アーノルド・ゼイブル (著), 菅野賢治 (翻訳)
共和国 2018年
四六判 ハードカバー
320ページ
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【出版社より】
ホロコーストを生き延びた〈生存者(サヴァイヴァー)〉たちの劇的な経験と記憶が、いま語られる……。
メルボルンに実在したカフェ《シェヘラザード》。ナチスに蹂躙された故国ポーランドを脱出し、奇跡的に杉原千畝のヴィザを取得。神戸、そして上海を経由して、はるばるオーストラリアにたどりついたユダヤ難民/移民たちの声が、カフェを舞台にポリフォニックに響く――。モノクローム映画のように静謐な筆致で現代史の局面を描き出した、オーストラリア在住の著者の代表作。
装画:宮森敬子
*著者のアーノルド・ゼイブル氏が、その全業績に対してオーストラリアで最も重要な文学賞 Australia Council Award の Lifetime Achievement を受賞しました。(2021年4月20日)