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前川公美夫/著
亜璃西社 2023年
A5判並製
484ページ
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【出版社より】
知られざる大正期の道内映画事情を繙(ひもと)く
弁士と楽士、巡業隊、検閲、地元撮影、連鎖劇などなど―。隆盛目覚ましい大正期の北海道活動写真界の様相を、丹念な調査によって繙く。ユニークな人気弁士たちの姿や音入り活動写真の導入、検閲の実態、映画スターの来道、そして当時盛んに行われた地元での撮影状況など、知られざる大正期の道内映画事情が明らかに。さらに当時の映画人たちの姿にも光を当てたまさに労作。基礎資料となった道内各紙に見る、当時の道内新聞事情も付す。
<著者>
前川公美夫(まえかわ・くみお)
1948年北海道登別市生まれ、室蘭市育ち。71年北海道大学工学部建築工学科卒業。北海道新聞社で文化部長、編集委員などを務めたのち退職。2010-14年(公財)札幌市生涯学習振興財団理事長。著書に『有島武郎の札幌の家』(星座の会)、『北海道洋楽の歩み』(北海道新聞社)、『北海道音楽史』(亜璃西社)、『響け「時計台の鐘」』(亜璃西社)、『頗る非常! 怪人活弁士・駒田好洋の巡業奇聞』(新潮社)、『明治期北海道映画史』(亜璃西社)がある。